
自分にとって忘れられない出来事、身のまわりで起きた感動の場面や、世界を賑わせた社会的な出来事など、さまざまな2009年を103色のスラットカラーで表現していただきました。
「今年のブラインド―」。年末に発表される「今年の漢字一文字」のように、カラーブラインドで世相まで表現できるようになったのか、との驚きと感動で今回の審査に臨みました。最近、同じタイトルでいくつもの作品が競合するという傾向がありましたが、今年のテーマの場合、その傾向が顕著に現れたようです。
「皆既日食」「マイケル・ジャクソン」「エコ」「WBC」などのカテゴリーが、数多くあり、変わり種では「ガンダム」が思いのほか多数を占めていました。選んだタイトルが同じものだと、同じタイトルのなかでの優劣になってしまいます。つまり「皆既日食」を選んだ人は、一人しか入賞しません。選ばれる方はそれだけサバイバルゲームになるわけですが、選ぶ方としては、多くの作品をじっくり比較できて、それだけ技術面を厳しく審査できるという楽しさもありました。
今年からインターネットで応募できるようになったり、じっくり考えて応募できるようになったりと、募集自体が進化したので、作品自体のレベルも飛躍的に向上したようです。ブラインドのカラーもバリエーションアップが図られたため、全体に色の深みが増した作品が増えたと思います。
そんな激戦の中を勝ち抜いた今年のグランプリは、博美さんの「ハイブリッド・セオリー」でした。エコ系は激戦でしたが、あえてグリーンを押さえて表現されたハイブリッドのイメージのグレーが心憎いばかりの配色パターンで表現されていました。プリウスを2次元で表現するとこうなるのか、という印象で、審査員一同をうならせた作品でした。
準グランプリの黒川綾子さんの「アフリカの夕暮れ」は、「今年の思い出シリーズ」のカテゴリーから選ばれた作品。大自然、アフリカなどスケールの大きなテーマを、小さなブラインドの中で表現し尽くした見事な作品でした。功刀くみこさんの「Eco Vegetables Garden」は身近なエコを上手に表現していたので、「エコ」カテゴリーの中の数多くの作品の中から、グランプリに続いて準グランプリに選びました。
今年から新たに加わった学生部門は、学生らしいシンプルさが魅力の作品が多かったようです。一般部門と違った若々しいデザインのレベルの高さを感じました。風間龍行さんの「ブラジルの夜明け」は、オリンピックの開催地「ブラジル」のカテゴリーから選ばれた高度な配色が魅力の作品。学生部門にオリンピックや野球などのスポーツものが多かったことは、何となく納得できることでした。櫻井治さんの「皆既日食」は一般部門でも多かった「皆既日食」カテゴリーの中を勝ち残った作品。準グランプリにふさわしい出来映えです。菊池彩乃さんの「戦国乱世」は、テーマの選び方といい、作品の技術といい、文句無しです。16歳での受賞とは、今後が楽しみです。
そのほかにも入賞された方々、おめでとうございました。同じカテゴリーのため惜しくも入賞されなかった多くの方たち、気を落とさず、またチャレンジしてください。「あきらめない」ことや「やってみる」「努力する」という言葉が世相を表しているこんな時代だからこそ、また来年、必ず多くの作品と会えることを願っています。
株式会社アシェット婦人画報社
審査員長 野々山 豊純
審査員(50音順)
岡部 史子(インテリアデコレーター)
河村 容治(建築家デザイナー)
山田 英幸(株式会社博報堂クリエイティブディレクター)
「皆既日食」「マイケル・ジャクソン」「エコ」「WBC」などのカテゴリーが、数多くあり、変わり種では「ガンダム」が思いのほか多数を占めていました。選んだタイトルが同じものだと、同じタイトルのなかでの優劣になってしまいます。つまり「皆既日食」を選んだ人は、一人しか入賞しません。選ばれる方はそれだけサバイバルゲームになるわけですが、選ぶ方としては、多くの作品をじっくり比較できて、それだけ技術面を厳しく審査できるという楽しさもありました。
今年からインターネットで応募できるようになったり、じっくり考えて応募できるようになったりと、募集自体が進化したので、作品自体のレベルも飛躍的に向上したようです。ブラインドのカラーもバリエーションアップが図られたため、全体に色の深みが増した作品が増えたと思います。
そんな激戦の中を勝ち抜いた今年のグランプリは、博美さんの「ハイブリッド・セオリー」でした。エコ系は激戦でしたが、あえてグリーンを押さえて表現されたハイブリッドのイメージのグレーが心憎いばかりの配色パターンで表現されていました。プリウスを2次元で表現するとこうなるのか、という印象で、審査員一同をうならせた作品でした。
準グランプリの黒川綾子さんの「アフリカの夕暮れ」は、「今年の思い出シリーズ」のカテゴリーから選ばれた作品。大自然、アフリカなどスケールの大きなテーマを、小さなブラインドの中で表現し尽くした見事な作品でした。功刀くみこさんの「Eco Vegetables Garden」は身近なエコを上手に表現していたので、「エコ」カテゴリーの中の数多くの作品の中から、グランプリに続いて準グランプリに選びました。
今年から新たに加わった学生部門は、学生らしいシンプルさが魅力の作品が多かったようです。一般部門と違った若々しいデザインのレベルの高さを感じました。風間龍行さんの「ブラジルの夜明け」は、オリンピックの開催地「ブラジル」のカテゴリーから選ばれた高度な配色が魅力の作品。学生部門にオリンピックや野球などのスポーツものが多かったことは、何となく納得できることでした。櫻井治さんの「皆既日食」は一般部門でも多かった「皆既日食」カテゴリーの中を勝ち残った作品。準グランプリにふさわしい出来映えです。菊池彩乃さんの「戦国乱世」は、テーマの選び方といい、作品の技術といい、文句無しです。16歳での受賞とは、今後が楽しみです。
そのほかにも入賞された方々、おめでとうございました。同じカテゴリーのため惜しくも入賞されなかった多くの方たち、気を落とさず、またチャレンジしてください。「あきらめない」ことや「やってみる」「努力する」という言葉が世相を表しているこんな時代だからこそ、また来年、必ず多くの作品と会えることを願っています。
株式会社アシェット婦人画報社
審査員長 野々山 豊純
審査員(50音順)
岡部 史子(インテリアデコレーター)
河村 容治(建築家デザイナー)
山田 英幸(株式会社博報堂クリエイティブディレクター)





















